新聞記事③:三菱UFJ・ドコモ提携検討

こんばんわ、ポイ積です。

合従連衡が加速しつつある金融と通信、1月10日の日経新聞朝刊三菱UFJ銀行NTTドコモが包括提携を検討しているとの記事がありましたのでまとめてみました。

両社が抱える圧倒的な顧客基盤に通信・金融が融合したスペシャールサービスを提供できれば、物凄いインパクトがあるような気がします。記事が指摘するように、巨大企業同士のタッグなので、検討がスピーディーに進むかがキーだと思います。

 

【記事概要】

  • 両社は2020年前半に提携協議を開始、2021年3月中の合意を目指している。スマートフォンを活用した金融サービスで広く協力する方針。
  • 三菱UFJ銀行がネット上に「ドコモ支店」を開設し、無担保ローンや住宅ローンなど個人向けサービスを一括して提供する、来店せずに新規口座を開設する、ドコモの「dポイント」を付与したりする仕組みなどを協議している。
  • 提携の最大メリットは圧倒的な顧客基盤の獲得。ドコモの契約数8,100万人、三菱UFJ銀行の個人顧客3,400まんにん、延べ1億人を超える顧客層に通信技術と金融ノウハウを融合した新サービスを投入することで強みが発揮される。
  • 課題は大企業同士の提携で陥りがちな利害調整等に要する時間を縮められるか。機動力のあるスタートアップ等との競争を控え事業スピードが求められる。
  • 三菱UFJ銀行KDDIと共同出資のネット専業銀行も有しており、この協力関係を持つ中でドコモとの提携効果を引き出せるかも焦点。
  • みずほFGはソフトバンクと提携し個人向け融資を提供、LINEとの共同出資でネット専業銀行の開業準備も進めている。三井住友FGはSBIホールディングススマホ金融で包括提携。
  • NTTドコモとしては、携帯通信事業が料金値下げで成長が見込みにくくなっており、新たな収益源として金融サービス拡大に期待をかける。ネット企業などの異業種参入が相次ぐ金融だが、ドコモスマートフォンという顧客接点があり強みとなる。
  • 現在は自前の決済サービスが中心であるものの、提携を通じて、保険、住宅ローン、資産運用など幅広い分野へ本格参入を検討しているとみられる。
  • ドコモは携帯大手の中ではフィンテックへの取り組みで出遅れいてるが、通信事業での契約数を活かし、さらに三大メガ銀行顧客数トップの三菱UFJ銀行と組むことで巻き返し可能と判断したと思われる。
  • ドコモは回線契約がなくても利用できる「dポイント」の会員を新たな顧客基盤として位置付けているが、足下の会員数7,800万人超の購買情報と金融を結びつけることで「ドコモ経済圏」をさらに拡大する。 

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