こんばんわ、ポイ積 純一郎です。
柴田昌治さんの「なぜ会社は変われないのか」という本を読みました。
ドラマ仕立てにした啓発本なのですが、初刷が2003年と古い本です。
でも2019年に第15刷が発行されている通り、ロングセラーかつビジネス現場においては普遍的なテーマなのかと思います。
会社のススメもあって読んでみたのですが、なるほど古くて新しいテーマというか、会社が変われないというのは昔からあるテーマですね。
ヨコハマ自動車部品という会社の改革をドラマ仕立てで進め、途中途中で解説を入れるスタイルで理解を深めていきます。
これだけの環境変化が短期間で起こる今日この頃ですが、ここで書かれていることは、現代社会でも十分に実践できる手法と感じます。実はこの物語、続編があるのですが、どの辺が否定され、新しくなるのか楽しみではありますが、まずはこの本にて学んだことで、いくつか実践していきたいと考えました。
ここからはポイ積が参考になったことをメモったものなので、ネタバレ注意です。
【読書メモ】
- やらせの活動では風土は変わらない。
- 次の段階に進めようとするならば「何を」「どのように」改革しようとしているのか、トップ自身がどれくらい本気なのかを社員に見せなければならない。
- 不安定な状態というのは別の面から見れば活性化した状態である。つまり、お互いに牽制し合って「余計なことは言わない方がいい」と安定している状態を、「お互い言うべきことは言いながら協力する」という不安定な状態にしていくことが風土・体質改革の中身。
- 改革が進まないのはゆとりがないからじゃなくて、ゆとりを作る知恵を働かせていないから。「やれ」というだけじゃできない。
- 人間として同じ目線で考え、一緒に困りながら共に成長していく。物事は誰かが初めから答えを持てるほど単純ではないし、現状を変えることはそんなに簡単なことではない。
- せっかくエンジンのポテンシャルは高いのに、従来通りの道を走れと言うのでは信号や渋滞が多すぎて高速で走れない。その規制を解いて、新しい道をどんどん自由に走れるようにするのが私たちの仕事。
- 時々のテーマに応じて前もって読むものを用意することが話あいの質を上げる一つの方法。
- 「手の届く目標から。」小さくても目標は目標。
- それぞれの個は自律的に動いているが全体としては秩序がある。