「創造と継承」はビジネスリーダー必読の書

こんばんわ、ポイ積 純一郎です。

日本代表の元監督で著名な指導者である横井章さんが書きました『創造と継承』という本を読みました。

 

 

ダイヤモンド・オンラインのおすすめで出てきた本なのですが、なぜラグビー指導者の本がダイヤモンド・オンラインに?との疑問は最初の数ページですぐに解に行き着きました。

 

この本はほぼ完全にビジネス本。サッカーでも野球でもそうですが、名を残した監督などの指導者の指導論は、間違いなくビジネスにおける組織論、人材育成論などに通ずるところがあり、まさにこの本をその最たるもの。

 

組織の長を任されているような立場の方にはおすすめの1冊です☺️

 

良い言葉やら考え方を記録するための付箋紙が大量についてしました(以下ポイ積メモをご参照。ネタバレです。)。

 

【ポイ積・メモ】

  • 結果を残せないチームは「自分たちのできないことをやろうとしている」
  • 自分たちが何者であるかを知り、何ができるかを踏まえた上で、どう戦えば勝てるかを練り上げること。そしてそのために必要な練習を絞り込み、限られた時間の中で集中的に取り組むこと。それが古今東西のどんなレベルのチームにも共通する、勝利するための絶対条件です。だからまずは、「全てをやることはできない」ということを認識しなければなりません。
  • 限られた戦力でチーム力を最大限に引き出すためのポイントは、「1人1人が自分の役割をしっかりと果たすこと」です。そしてそのためには、それぞれの役割分担をきめ細かく決め、徹底的に浸透させて、全員を「これだけは絶対にできる」というレベルにまで仕上げることが必要になります。
  • 戦力が限られているチームであればあるほど、できないことをさせようとするのではなく、できることに絞って、それを完璧にできるようにしていくべきです。
  • 人間はどうしても「足りない部分」に視線が行きがちです。でも私は、「できる部分」にこそ目を向けるべきだと考えます。
  • スペシャリストになるには「自分で考えられる選手である」ということです。これをやりたい!と思う気持ちが向上心につながりますし、「自分にはこれしかない」と覚悟を決めた選手ほど、役割に専念することができます。
  • 話をする際には大事なのは、「2人以上に向かって話をしてはダメ」ということです。「君たちは」ではなく「君は」と話しかけなければならない。
  • コミュニケーションとは、常に双方向でなければ成立しません、こちらがどれだけ「伝えた」と思っていても、相手が受け取らなければ意味がないのです。
  • まずは一つの方法を信じてやり切る。それによって景色が変わることで、選手たちは自信を持って迷いなくプレーできるようになります。
  • 現在地を正確に把握した上で、実現の可能性がある最大限の目標を立てることが大切です。それによって、やり切るための道も明確になります。
  • 練習とは、今以上のプレーを試合でできるようにするためにやるものです。今できることが100パーセントとして、100パーセント以上のものに挑戦することで、初めて成長する。既にできることを80%、90%でどれだけやっても、進歩はしません。
  • 過去の経験を積み上げていくために、ぜひ自分なりのノートを作ってみてください。
  • 私が大切にしているのは、選手たちが「自分たちは絶対にこうやって勝てる」と確信を持った状態で試合に臨めるようにすることです。五郎丸が「ラグビーに奇跡なんてありません。これは必然です」と語っていますが、正にその通りです。