2040年の未来予測

こんばんわ、ポイ積 純一郎です。

元日本マイクロソフト社長の成毛眞さんが書いた「2040年の未来予測」という本を読みました。

知っている人だけが悲劇を避けられる」って帯に書いてあるんですが、やや暗い日本の将来についてもたんまりと書かれていて、それが起こることを想定して準備をすることも大切だと感じる次第。

 

年金・社会保険・医療費・ベーシックインカム・資産形成・MMT・5G・空飛ぶクルマ・監視カメラ・ゲノム編集技術・核融合・温暖化・南海トラフ・首都直下型地震などなど、話題に事欠かないみたいな話の展開です。

 

全く知らなかった世界もあり、純粋に勉強になることもあれば、ポイント投資家として、どのビジネスエリアが将来有望かという視点でも楽しめます。長期投資家だからポイ積最強ポートフォリオの構成株は簡単には変えないつもりですが。

 

分厚い本ですが、すぐに読み終われる、スイスイ読み進められる良書と感じました。

 

【読書メモ】

  • 1Gから6Gまでの違い。通信速度が速く、情報伝達量が多い4G、それの100倍の速さが5G。2時間の映画のダウンロードは、4Gの5分に対して5Gは3秒。6Gは5Gの10-100倍の速さで同時に接続できる機器が1000万台。
  • RFIDとは電波でチップを瞬時に自動認識する技術。これをあらゆる製品に取り付けることができる。最小は指紋の溝におさまる小ささ。ユニクロやGUの自動レジで導入されている。現在ファーストリテイリングが1割弱を占めるが、将来日用品等にも導入されれば、レジは超楽。
  • ゲノム編集技術で画期的な薬も開発される。いまだに「がんになったらおしまいかも」と思う人は多いかもしれないが、2020年代のがん治療は大きく変わるに違いない。
  • V2Gが大化けする可能性。V2Gとは電気自動車などを蓄電池としてインフラ活用する技術。このV2Gが広まるために関連性の高い全固体電池は日本の競争力が高い分野。国別の特許出願数では日本が54%と圧倒的シェアを誇る。
  • ネクストのエネルギーは核融合。「夢の技」でハードルも高いが、2050年頃に実用化されるとも。最近では米マサチューセッツ工科大学が、企業と合同で2025年に核融合炉を稼働させる計画を打ち出している。
  • MMT(現代貨幣理論)とは自国での通貨を発行できる国は財政赤字により破綻することはないという理論。日本にとっては救世主になるかもしれない経済理論。すでに破綻していてもおかしくない日本が破綻していないことで、海外では「日本がMMTの成功例」という評価すらある。
  • 米ビヨンド・ミートは代替肉の企業として初めて2019年5月に株式上場。人口が増え人々が豊かになると肉の消費量に対して供給が追いつかなくなることが容易に想定されるため、こうした代替肉の企業への関心は高い。
  • 学校の授業でパソコンなどを活用する割合は、日本はOECD加盟36ヵ国で最下位。学校外でパソコンなどを使用して宿題を「毎日」「ほぼ毎日」する生徒の割合も日本は3%。これは世界平均の22%を下回る。
  • 米国の大学授業料は急騰しており、日本の私大平均年90万円程度に比して、400万円以上。アメリカでは寮に入るのが一般的であるため、加えると550万円にもなる。これがハーバードロースクールになると約1000万円。アメリカでの大学進学は、富裕層以外ではすでにギャンブルになっている。(良いところに就職ができなければ借金だけが残る。)

(読書記録⑮)