なぜ今ブラジル債なのか!?

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こんばんわ、ポイ積 純一郎です。

さて、ブラジル債ってどこで買ったら良いの?と聞いてもほぼ無反応でございましたので、自分で調べつつ、やっぱり調べれば調べるほど債権を直接買うのはタイミングや投資判断が難しいので、そうだ、投資信託にしよう!と考え、何に投資するかも含めて検討をしてみました。

 

 

ブラジル債に注目をしたきっかけ

ポイ🌵がブラジル債に注目をしたきっかけは10月の日経新聞

『債券ファンドの年初来リターン ブラジル関連が多数』という投信番付の記事。債券型ファンドの年初来リターン上位10本のうち、9位までがブラジル関連ファンドであったとのこと。(10位はメキシコ関連。)

この記事では、上位3本が+30%を超え、その他ファンドも+27%超のリターンを得ているとのことで、大変興味をそそられました。

ブラジル、とりわけレアル建て国債が好調な理由を探ってみました。


https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB174N20X11C23A0000000/

 

堅調なブラジル経済

直近で言えば2023年7月~9月期のGDPは前年同期比で2%増。11四半期連続でプラス成長を維持していて、家計消費も3.3%増。早くから政策金利を引き上げてきたことが功を奏して、インフレが抑制されていることが家計消費を下支えしています。

 

高いブラジル政策金利

その政策金利。ブラジル中央銀行は2016年8月には14.25%だった政策金利を、景気回復を図る金融緩和策として2%まで引き下げて決ましたが、2021年3月からはインフレ抑制のために12会合連続で利上げで一時は13.75%まで上昇。2023年11月には3会合連続の利下げをおこなっているものの、現在でも12.25%の高水準にある。

 

政策金利を受けての高い国債利率

これを受けての2028年1月10日満期の利率は、なんと年10.25%(税引き前、2023年12月6日現在)!仮に10%複利で運用されれば、10年後には2.6倍の水準になります。

金利で言えばトルコだとかその他新興国もありますが、言ってしまえば危なそうな国が多い中で、ブラジルの安心感は他の新興国とは比になりません。

 

ブラジルレアルの強さ

通貨安基調にあると投資もし難いかもしれませんが、インフレを考慮した実質金利の高さは世界の投資マネーを呼び込んでいて、米ドルに対するブラジルレアルは2022年末対比で10%前後上昇しています。下降しているインドや中国などの差も鮮明になってきています。

10年物国債利回りから消費者物価指数の前年同月比上昇率を引いた実質金利比較ではブラジルの6.7%に対して中国は2.9%、米国は1.7%と比にならない高さ。今後も資金流入が続くと考えれば、為替リスクは楽観、寧ろプラスで考えた方が良いのではとも考えています。

 

ブラジルリスク

ブラジルのリスクといえばルラ大統領の放漫な財政運営ともいわれていますが、ブラジル中央銀行はしっかりしていて、上に記載したインフレ抑制策についてはアメリカよりも1年以上前から着手しているし、一時政策金利が14%近くまで行った時、高金利による経済への悪影響を懸念した政府や産業界から批判があっても動じずにそれまでの姿勢を守って現在にあります。

とはいえ、為替も金利も大きく上下していて、タイミング、投資判断が難しいので、新NISAを活用しての投資信託で積み立てていくことにしたいと思います。

 

ブラジル債券型ファンド

楽天証券の新NISAで投資できる債券型ファンドを調べてみました。残念ながら新NISAでは3つのファンドしか見つけられませんでしたが、この中から積立設定をしたいと思います。

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ブラジル・ポンド・オープン(年2回決算型)

日経新聞で紹介された年初来リターントップとなったのがブラジル・ポンド・オープン(毎月決算型)。新NISAでは年2回決算型しか選択できませんでした。2つのファンドの運用方針は同一、マザーファンドの組入比率が若干異なるぐらいなので、あまり気にしませんが、純資産額は圧倒的に毎月決算型の方が多いですね…

純資産額が大きく減少しているのが気になるところです。

 

ブラジル・ポンド・オープン(年1回決算型)

基本的には年2回決算型との違いが見えにくいですが、こちらは配当金実績がなく、年2回決算型では年間20円の実績が続いています。

純資産額が少ないですが、楽天証券積立設定ランキングに唯一ランクインしており(1305位)これから増えていくファンドのようです。

 

フランクリン・テンプルトン・ブラジル国債ファンド(年2回決算型)

近年に配当実績がなく、総資産もやや減少傾向ですが過去5年で言えば、3つのファンドの中で唯一楽天証券投資信託平均5.94%を超えていました。

 

以上でございますが、ポイ🌵としましては、ブラジル・ポンド・オープン(年2回決算型)の新NISA積立設定をしてまいりたいと思います⚽