大丈夫か!??ブリヂストンさん!!!

こんばんわ、ポイ積です。

2月18日の日本経済新聞に『収益性重視を鮮明に』『本業に集中』とのポイ積最強ポートフォリオブリヂストンさんに関する記事が出ていたのでご紹介。

 

この記事は2月16日の連結決算発表を受けてのものですが、2020年12月期の連結純損失(国際会計基準)が233億円となり、通期では69年ぶりの最終赤字とのこと。新型コロナによる生産停止や原材料価格の上昇が主因ですが、この発表を受けて2月17日のブリヂストンさんの株価は前日の4,455円から一時5.9%安の4,192円まで下落(終値は4%超安い4,271円)。

 

記事では、ブリヂストンさんが今後挑んでいく『稼ぐ力を再構築する』取り組みについて詳しく報道。特に『数ではなく質を追う』と明言し、長年のミシュランとのシェア争いに拘らない姿勢や、非タイヤ事業の売上高を売却や撤退などで『2023年に19年対比で6割減らす』本業であるタイヤ関連事業への経営資源集中体制など、収益性を重視する姿勢を鮮明にしています。

 

質を追うことは好感である一方で、タイヤ事業に集中して、業界における圧倒的な地位を築く、つまり圧倒的なシェアを持つこともポイ積としては期待したいところです。

 

【記事概要】

ブリジストンが事業構造改革に挑む。今後3年間でタイヤや部材などを製造する世界165工場のうち、収益力の低い拠点を中心に4割を削減し、投資データを生かしたソリューションサービスや付加価値の高いプレミアムタイヤに集中するなど、収益性重視を鮮明にする。

既にフランスと南アフリカの工場閉鎖を決めた。閉鎖拠点は明示していないが、高インチタイヤが生産できない工場や将来的な需要減が見込まれるバイアスタイヤの工場、採算性が悪化している欧州の拠点などが閉鎖対象になるとみられる。

設備投資が中止だった投資のあり方についても見直し、中計内7,000億円の戦略投資計画の半分をソリューション事業やデジタル人材確保などの新領域に充てる。

ソリューションサービスはサブスクリプションと組み合わせることで、販売後も利益を生み出し続けるメンテナンス商品として打ち出す。既に運行管理サービス『ウェブフリート』の利益率は25%に達しており、先行する欧州以外にも導入する計画。

自動車部品や建材などの非タイヤ事業の売上高は『2023年に19年対比で6割減らす』。赤字の製品も多く、売却や撤退などで本業のタイヤ関連事業に経営資源を集中する。

一方で、収益性の高い事業などを残すことで、19年は14億円だった営業利益(調整後)は、23年には10倍超の150億円まで増えると見込む。23年には残った全ての製品で黒字化を目指す。

同社は近年収益率が低迷しているが、拠点網の最適化、投資の選択と集中を進めることで、2023年には営業利益率を13%台まで戻す。

これらの選択と集中はグローバル展開している生産ネットワークを捨てることにもなるが、競合するミシュランや低価格タイヤでシェアを高めている中韓メーカーとも「競争はしない」方針。

ミシュランと共に、タイヤ業界世界トップの座にあったブリヂストンが、生産拠点の大幅削減や製品群の縮小などで、その地位を捨てて生き残りを図る。

 (新聞記事⑧)