こんばんわ、ポイ積 純一郎です。
4月30日にポイ積最強ポートフォリオ唯一の損益マイナス株、Jパワーさんの決算発表がありましたので、ポイ積が過去に読んだ「会計×戦略思考」で仕入れた観点も踏まえて、見てみたいと思います。
Jパワーさんの決算発表資料は、「カーボンニュートラルを目指した取り組み」を一押しされておりまして、2030年度のCO2排出量削減目標を▲40%としております。
そのうち、2020年度に取り組まれたこととして、国内では、
【陸上風力】
くずまき第二風力発電所の運転開始
陸上風力新規6地点の環境影響評価に着手
陸上風力既設3地点のリプレースの環境影響評価に着手
苫前ウィンビラ風力のリプレース工事着工
【洋上風力】
【水力】
足寄2号一括更新工事完了
おなばら発電所の建設準備 (2021年4月14日公表)
【水素】
GENESIS松島計画の環境影響評価実施に向け た準備開始(2021年4月16日公表)
などなど。
とはいえ2020年度の結果は減収減益。ただ2月の予想よりも営業利益、経常利益は実績が上回りました。来期予測は連続で減収減益も、配当は75円で据え置き方針。
頑張りましょう…。
さて、「会計×戦略思考」で学んだもののうち、3つほど指標化して見てきたいです。同著ではニトリさんの数字がよく取り上げられていて、絶対王者感が凄かったので、ポイ積最強ポートフォリオの比較対象で掲載します。
①優良倍率(ポイ積命名)
同著ではまずみるべきは「利益剰余金」としています。これは企業が稼いだ毎年の純利益が蓄積されていくところになり、いわゆる内部留保です。優良企業であるほど、資本金の額(+借入金)は利益剰余金に比べて少ないことが多いそうです。よって以下の計算式で弾いた数字を、優良企業かどうかをみる指標として「優良倍率」と名付けました。
優良倍率=利益剰余金÷(資本金+借入金)
でこれを計算すると下表の通りとなります。
|
利益剰余金① |
資本金② |
借入金③ |
優良倍率 =①÷(②+③) |
王者ニトリ |
612,082 |
13,370 |
50,715 |
955.1% |
266,899 |
29,060 |
96,748 |
212.1% |
|
Jパワー |
514,401 |
180,502 |
1,643,623 |
28.2% |
(単位:百万円)
やっぱり唯一の損益マイナス株だからでしょうか…大東建託さんにも遠く及びません。借入金が両者の比ではないですね。やっぱり大型のプラントはお金がかかるのでしょう。
②キャッシュリッチ率
「手元の現金・預金と有価証券の合計額が、売り上げに対して大きな割合を占めている企業がキャッシュリッチ企業。」との定義に従って算出。
|
現金・預金① |
有価証券② |
売上高③ |
キャッシュリッチ率 =(①+②)÷③ |
王者ニトリ |
158,577 |
7,791 |
716,900 |
21.9% |
Jパワー |
189,842 |
0 |
909,144 |
20.9% |
198,993 |
1,502 |
1,488,915 |
13.4% |
(単位:百万円)
これは絶対王者ニトリさんに迫るキャッシュリッチ率。でも社債やら何やら借り入れがめっちゃ多いから手元に残るものもある程度あるのかもしれないですね。
③5年平均成長率
最後はやっぱり成長性を見ておきたい。これ将来に関わりますからね。
|
2020年度 売上高 |
2016年度 売上高 |
5年平均成長率 |
王者ニトリ |
716,900 |
458,140 |
111.8% |
Jパワー |
909,144 |
780,072 |
103.9% |
1,488,915 |
1,411,643 |
101.3% |
(単位:百万円)
この指標でも大東建託さんは上回りました。
業種による差もあるのかもしれないですが、3指標中2指標でエース格大東建託さんを唯一の損益マイナス株・Jパワーさんが上回りました。
決算シーズンですので、引き続き勉強も含めて3指標を追いかけていきます。
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