総合商社大手6社を徹底比較(2022年7月末時点)

こんばんわ、ポイ積 純一郎です。

このページでは5大総合商社+1社を色々比較しています。業界地図さんを参考に、財閥系の三菱商事さん、三井物産さん、住友商事さん、丸紅さん、非財閥系の伊藤忠商事さんの5社に加えて、成長著しいトヨタグループの豊田通商さんを加えた6社の比較です。

 

 

純利益ランキング

2021年度

順位は2021年どの純利益ランキングです。

資源市況に左右されないポートフォリオが強みとなって、「万年4位」だった伊藤忠商事さんが純利益1位。時価総額でも1番になっています。

逆に業界首位が当たり前の三菱商事さんは、資源事業の落ち込みで一気に4位に転落。同じく財閥系の住友商事さんも一過性とはいえ、過去最大の赤字を抱えて最下位に転落。

業界地図でも豊田通商さんが丸紅さんや住友商事さんなど5大総合商社の一角を崩す存在として注目しています。実際に今回純利益・営業収益ともに住友商事さんを上回り、丸紅さんには営業収益で拮抗する存在になっています。

ポイ積は資本財セクターの代表として三菱商事さんを保有すると共に、アフリカの将来性を信じて、当該エリアに強い豊田通商さんの株も長期投資しております。

 

NEW! 株価騰落率比較(2022年7月末時点)

2020年12月末の株価を起点に、毎月月末の株価をプロット。現時点の株価の騰落率を比較しています。

ご覧の通り、現時点では丸紅さんがやや抜けています。各社とも2022年4月からやや下げ始めていたところ、この7月は丸紅さんがやや他とは違う回復を見せて引き離しています。

財閥系トップ2である三菱商事さんと三井物産さんはほぼ拮抗。差がありません。一方、住友商事さんは財閥系の中で苦戦という感じです。

非財閥系なのに純利益首位に立っている伊藤忠商事さんは株価騰落率では低迷しています。

 

ポイ積が保有している豊田通商さんは、日経平均は上回るものの大手5社対比では低迷。直近でもやや下がり気味の傾向が顕著になってきていますね。

一方で長期投資の観点で言えば、この低迷している間にたくさん株を仕込めれば、将来跳ね上がりが期待できるのですが…。そうなることを期待しています😗

 

各社の主要なニュース

対象総合商社の株価材料になりそうな、もしくはなった主要なニュースをピックアップします。基本的には全て日経新聞です。貼ってあるリンクはオンライン有料会員しか見れないものもありますので、ご容赦ください。

 

業界共通

2022年7月:サハリン関連

総合商社の業界を揺るがしたのは、ロシア×ウクライナ問題から端を発したと思われるサハリン問題。6月末にサハリン2の運営を、ロシア側が新たに設立する新会社に移管するとの大統領令プーチンがサインしたとのニュースがあり、サハリン2に出資していた三井物産三菱商事の株価にも影響を与えました。

7月になり、サハリン1も同様になるであろうとロシア下院エネルギー委員長が発信したとのニュースが入りました。サハリン1には伊藤忠商事と丸紅が出資していますので、これで大手4社が巻き込まれることになりそうです

www.nikkei.com

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2022年7月:格上げ

格上げのニュース(格付投資情報センター)もありました。

三菱商事 AAー ➡️ AA

三井物産 AAー ➡️ AA

丸紅   A  ➡️ A+

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伊藤忠商事

2022年7月:植物性食品の料理展開

あまり株価の材料になりそうなニュースはなかった7月ですが、『植物性食品の料理展開』というニュースが、一応日経の株価材料として出ていました。確かに健康志向や環境意識の高まりで、こうした商品の需要が上がってきているのだろうという側面はあると思いますが、2026年度に10億円の売上を目指すというレベル感なので、正直そこまでのインパクトはありません。

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三井物産

2022年7月:新規事業 提案390件

総合商社に新規事業は不可欠、従来の延長線上にないエリアに未開拓の領域がないか、挑戦を続けているとの記事。本記事では三井物産さんと丸紅さんが紹介されています。単純に投資するだけではなくて、生み出すのが総合商社としての「原点」であり、総合力を高めることにつながるとの主旨。事業アイデアなども紹介されており、興味深い記事(残念がら有料)。

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丸紅

2022年7月:近く「商社5番手」脱却

株価絶好調の丸紅さんですが、正に市場からは資源頼みではない稼ぐ力に対して評価が高まっているとの特集です。有料記事ですが、財務面まで含めて好調要因が詳細に分析されており、当該エリアに興味のある方は必見。

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三菱商事

2022年7月:政策保有株58銘柄減

流石に総合商社の中では存在感が極まる三菱商事さん。日経新聞では名前が出ない日が少ないのではというぐらい様々なところで名前が出てきます。そんな中でピックアップしたのがこの記事。政策株という日本的な慣習から抜け出すことは、市場から最も求められている取り組み事項。そんな中で主要企業の中での銘柄減少数2位という内容は、三菱商事さんにとって比較的ポジティブなものなのかと思います。

ホルダーのポイ積としては、この政策保有株減には引き続きしっかり取り組んで欲しいと思います。間違いなく株価にも好材料になります☺️

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住友商事

2022年7月:核融合発電の米TAEに出資

脱炭素やエネルギー安全保障が関心を集め、その切り札として欧米が技術革新で先行するなかで、このような海外有望企業への出資を通じ、日本での将来の導入に備える取り組みが評価されています。この報道の後、住友商事の株価も続伸し1ヶ月ぶりの高値をつけており、少なから影響を与えるニュースになりました。

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豊田通商

2022年7月:とらえよ「アフリカの風」

豊田通商さんと言えば、やっぱりアフリカ関連です。トヨタのグループ会社として、アフリカ諸国で広くトヨタ車を展開しているわけですが、この記事は「アフリカの風」とあるように、アフリカでの風力発電に関するもの。アフリカが再生エネの「輸出拠点」になりうるとの記事。アフリカのポテンシャルとリスク、このバランスというか、今後どちらが色濃くなっていくのかがポイントと感じます。

ポイ積はアフリカ進出企業への長期投資を敢行していますが、とりわけ豊田通商さんはアフリカ事業のポートフォリオが高い企業さんと認識しています。今後の飛躍に期待しています☺️

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